葉生姜について聞いたことはありますか?
これは成熟した生姜で、身に茎と葉がついているタイプですが、市場での出会いはそれほど多くはありません。
この記事で、その珍しい葉生姜の特性や風味、根生姜との違い、そしておすすめの食べ方を詳しく解説します。
葉生姜の魅力と特徴
葉生姜は、東京の谷中地域が発祥とされ、「谷中生姜」とも呼ばれています。
小さいサイズのため、一部では「小生姜」とも称されます。
現在、谷中での生産はなく、主に静岡県や千葉県で栽培されています。
夏に市場で目にする葉生姜は大抵、室内で栽培されたものですが、本来の旬は秋で、10月から11月にかけて露地で栽培された葉生姜が収穫されます。
この生姜は成熟前に収穫されるため、辛みが少なく食べやすいのが特徴です。
漬物や、サラダのトッピングとしても楽しめます。
購入時は、小さめで筋の少ない根茎を選ぶのがポイントです。
また、葉が新鮮で、根茎が清潔な白色をしているものを選ぶと良いでしょう。
根生姜と葉生姜の違いは何?
根生姜は秋に収穫された後、約2ヶ月間熟成させて市場に出されます。
この過程で、生姜特有の辛みと香りが強まります。
多くの人が、普段思い浮かべるのはこの根生姜です。
対照的に、葉生姜は夏の終わり、特にお盆頃に収穫され、収穫直後に出荷されるため、茎部がピンク色を帯びており、非常に柔らかいです。
根生姜はその強い香りと辛さで香辛料として頻繁に使用されますが、葉生姜は辛味が少なく、香辛料としての使用は少ないです。
そのため、葉生姜は野菜としてそのまま食べられることが一般的です。
根生姜と葉生姜は、使われ方や食感、味の楽しみ方に大きな違いがありますが、成分には大差はありません。
葉生姜を楽しむレシピ
葉生姜はその辛さが控えめで、大人向けの味わいが特徴です。
おつまみにするのが一般的ですが、和え物やサラダに加えるとさらに美味しくいただけます。
主に使われるのは茎部分ですが、葉部分も適切な下処理をすれば食べることができます。
葉を何層にも剥いて中の柔らかい茎を露わにすれば、風味豊かに楽しめます。
特に焼き魚の添え物としてよく用いられる「はじかみ」も葉生姜を使用しています。
以下、葉生姜を使った簡単でおしゃれなレシピをご紹介します。
生ハムで巻く葉生姜
このレシピは、葉生姜を生ハムで巻くだけのもの。
生ハムの塩加減が葉生姜の風味を引き立てるため、追加の調味料は必要ありません。
さらに、ズッキーニを薄切りにして巻き込むと、食感も楽しめます。
お好みで、ディップソースを添えるのもおすすめです。
サラダに加えて
普段作るサラダに、生の葉生姜を細切りにして加えるだけで、シャキシャキした食感と清涼感が増します。
また、和え物にも同様に使うと良いでしょう。
炊き込みご飯にも
葉生姜の茎をみじん切りにして、炊き込みご飯に加えることで、ご飯にさっぱりとした風味を加えることができます。
夏向けの食材として最適で、他の季節の食材と合わせて炊くのもおすすめです。
根生姜と葉生姜の違い:まとめ
これまで根生姜と葉生姜の違いについて解説してきましたが、市場で旬の葉生姜を発見した際は、ぜひ利用してみることを推奨します。
葉生姜は調理が簡単で、食卓に並ぶと格別な雰囲気を演出できます。
旬の時期にしか楽しめない葉生姜を、まだ試したことのない方には、この機会にぜひ挑戦していただきたいです。