白トリュフも黒トリュフも、どちらもその高級さで有名ですが、どちらがおいしいかは個人の好みによるところが大きいです。
両者ともに魅力溢れる選択肢ですが、やはり美味しい方を選びたいですよね。
トリュフは世界三大珍味に数えられるほど珍重されていますが、実際にこれを味わう機会はほとんどありません。
この記事では、白トリュフと黒トリュフのそれぞれの特徴と違いを、わかりやすく解説していきます。
白トリュフと黒トリュフ:どう違う?
トリュフには、白と黒の二つの種類があり、それぞれ独自の特徴と産地が存在します。
白トリュフについて
白トリュフは主にイタリアのピエモンテ州アルバ地区で産出され、この地域のものが最も品質が高いと評価されています。
収穫期は9月から12月にかけてで、なだらかな斜面にある粘土質の土壌で育ちます。
その独特の香りを生かしやすいため、主に香り付けとして使用され、料理の直前にトリュフカッターで薄切りにして加えることが一般的です。
また、トリュフの収穫時期には、10月と11月にイタリアでトリュフ祭りが開催され、世界中から多くの人々が訪れます。
黒トリュフについて
黒トリュフの主要な産地はフランスで、特にペリゴール地方のトリュフが知られています。
この地方のトリュフは、12月から翌年の2月までの寒い時期に収穫されます。
生息地は乾燥し石灰質の土壌で、黒トリュフはその風味を活かすために加工されて食用に供されることも多いです。
深みのある味わいが特徴で、年間を通じて様々な料理に利用されています。
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白トリュフと黒トリュフの食べ方の相違点
白トリュフと黒トリュフは、食べ方においても大きく異なります。
白トリュフは主に生で使用されるのに対し、黒トリュフは加熱して調理されることが一般的です。
白トリュフの食べ方
白トリュフは新鮮な状態でそのまま生で食べることが推奨され、その際の風味が最高に引き立ちます。
主にチーズリゾット、パスタ、各種卵料理にスライスしてトッピングとして加えられます。
生で消費するため、保存には不向きであり、保存期間が短いという点がデメリットです。
黒トリュフの食べ方
黒トリュフは加熱して調理するのが一般的で、ソースの材料や野菜とともにソテーする方法で利用されます。
生で食べることも可能ですが、長期保存を目的として蒸して缶詰にしたりすることもあります。
さらに、黒トリュフはデザートにも使用されることがあり、アイスクリームやチョコレートに加えて独特の風味を楽しむこともできます。
トリュフ調味料の使い方ガイド
トリュフを活用した調味料には様々なタイプがありますが、特に人気のあるのがトリュフ塩とトリュフオイルです。
トリュフ塩の使い方
トリュフ塩は、トリュフ特有の豊かな香りを気軽に楽しめる調味料です。
フリーズドライされたトリュフを粗塩と混ぜ合わせて作られ、白トリュフ塩と黒トリュフ塩があり、異なる風味の楽しみ方が可能です。
クラッカーにチーズと共に振りかけたり、パスタ、卵料理、肉料理、サラダ、野菜料理など、幅広い料理に使えます。
ポテトサラダや、冷やしトマトにも合います。
トンカツやおにぎりに少量を加えると、食べ物の味が一層引き立ちます。
トリュフオイルの使い方
トリュフオイルは、トリュフの豊かな香りと風味を存分に楽しむための調味料です。
生のトリュフをオリーブオイルに漬け込んだものや、トリュフ風味の香料を加えたオリーブオイルがあります。
スープに数滴加えるだけで、一般的な料理が格上げされますし、冷奴やサラダにも適しています。
卵料理にかけると、その味わいが一段と深まります。
クリームパスタを仕上げる際にトリュフオイルを回しかけると、料理の風味が一層豊かになります。
白トリュフと黒トリュフの価格の違い
トリュフには価格の違いが顕著に表れており、一般に白トリュフが黒トリュフよりも高価であることが知られています。
白トリュフの高価格は、その希少性に由来します。
白トリュフは特に9月から12月にかけて、限られた地域でのみ収穫されるため価格が上昇します。
これに対し、黒トリュフはイタリアをはじめとする地域で年間を通じて収穫が可能です。
白トリュフの価格
北イタリア、特にアルバ地区産の白トリュフは100グラムあたり42,000円から56,000円で取引されています。
過去にはトスカーナで1.5キログラムの巨大な白トリュフが発見され、オークションで22万ユーロ(約3,600万円)で落札されたこともあります。
日本では、40グラムを約4万円で販売することもあります。
※価格は変動している場合があります。
黒トリュフの価格
一方、黒トリュフはより手頃な価格で提供されており、最近では中国産のものも市場に出回っています。
かつてはヨーロッパだけのものと思われていた黒トリュフも、アジアで見つかることが増え、中国は一大産地となっています。
中国産の黒トリュフは100グラムあたり約4,500円、フランスのペリゴール産は100グラムあたり約38,000円となっています。
※価格は変動している場合があります。
まとめ
トリュフは主に白と黒の二つの種類があり、それぞれが産地、収穫時期、使い方、食べ方、そして価格において異なります。
白トリュフは新鮮なうちに生で食されることが多く、料理に直接スライスして用いることが一般的です。
対照的に、黒トリュフは加熱して調理されることが多く、ソース作りなどでその味わいを生かすことができます。
トリュフはトリュフ塩やトリュフオイルなどの形で加工されることもあり、これによって気軽にトリュフの風味を日常的に楽しむことが可能です。
高級食材として知られるトリュフですが、トリュフ塩やトリュフオイルは比較的リーズナブルな価格で手に入れることができ、手軽にトリュフの風味を味わうことができます。
日本国内にもトリュフを提供するレストランは多くありますが、本場で新鮮なトリュフを味わう経験は、一度は試してみる価値があるでしょう。